Departmental Bulletin Paper 『王子と乞食』論

斎, 孝則

Description
本稿は、マーク・トウェインが『王子と乞食』で、乞食に身をやつした王子も、王子に成り変わった乞食も、共に王子ないし国王として振る舞い、慈悲を施したこと、またそのことを著者が嘉したことを論じた。偶然の成り行きから乞食に身をやつした王子と、王子に成り変わった乞食は、当然のことながら全く別々の経験をすることになる。けれども、乞食に身をやつした王子は王子として、また後に国王として振る舞い続ける。かたや王子に成り変わった乞食は、やはり王子として、また後に国王として振る舞うことになる。両者は最後に王子の戴冠式の場で一緒になるまでは基本的に別々の経験をするのだが、いずれも王子として、また国王として繰り返し慈悲を施し続ける。そのこととその意味とは、本稿では出来る限り作品の文章に沿って明らかにした。
Full-Text

https://ohka.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=55&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

Number of accesses :  

Other information