Departmental Bulletin Paper 失われた「国」を求めて―スコットランド詩歌にみるラメントの系譜

井川, 恵理

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英連合王国の一部を構成するスコットランドは中世以来、1707年イングランドとの議会の合同、20-21世紀の各種住民・国民投票に至る道程において常に「国」としての存在を問う選択に揺れて来た。本稿では、スコットランド詩歌の流れにあるラメント的要素を抽出し、「人物の喪失を嘆く」ラメントの流れを汲みつつ、失われた英雄の存在を通して失われた国を想起させる詩の伝統が、「国」を取り戻そうとするスコットランド・ナショナリズムを連綿と醸成する一端を担っていることを論じた。主に扱う詩歌は、盲目のハリー版『ウォレス伝』(15世紀)、R. バーンズ(同18)、D.マクリーン(同20)作品である。
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