紀要論文 教育実践をデザインする幼稚園教諭の視点と役割―教師の経験年数に伴う計画的及び協働的な環境のあり方に着目して―

上村, 晶

内容記述
本研究では、幼児の主体的な活動を促すような保育環境を構成する際の幼稚園教諭の視点や具体的な配慮を明らかにすると同時に、今後の幼児教育・保育の展望を見据えながら、保育環境を構成する際の教師の役割を明確化することを目的とした。その結果、教師の視点として、経験年数に関わらず『子どもの内的世界への視点』と『教師の意図性の視点』は有していること、経験年数が増えるにつれて『園生活の背景の視点』や『子どもの内的安定感の視点』など多角的に子どもを見つめて環境を構成していることが明らかになった。また、教師の配慮としては、経験年数に関わらず、物的・空間的・人的環境など多様な環境に意識を張り巡らせながら構成したり精選・再構成をしたりしていること、経験年数が増えるにつれて徐々に『保育環境を俯瞰的に捉えた配慮』『教育的価値の考慮』『深い洞察と遊びの価値の見極め』『教師自身の機転』などが見出されたことから、経験年数に伴う実践的な配慮が示唆された。今後は、改訂幼稚園教育要領にも挙げられている子どもの見方・考え方を深めていくような環境構成や、継続的な教材研究がさらに求められることから、幼児にとっての豊かな環境を教師同士が協働してより協働的に捉えながら、計画的に構成していく必要がある。
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