紀要論文 "東井義雄の教育実践と地域共同体―教材「いなむらの火」を中心に―

北島, 信子

内容記述
本論文では、教材「いなむらの火」を中心にして、東井義雄の学校づくりにおける地域共同体のあり方について考察を行った。東井の授業において、子どもたちは自分たちにとって身近ではないはずの「津波」を教材文から想像し、主人公・五兵衛の行動を深く読み込んで討議し合っている。このような授業展開が可能であったのはなぜかということを明らかにするために、「いなむらの火」の文学性にも着目し、ハーンの原拠である「生神様」から地域共同体のあり方について考察した。そして、そこから「いなむらの火」における五兵衛と広村の人々とのつながりとともに、地域の相互扶助が身近であった東井の村と学校のあり方から考察し、今日の学校と地域共同体の関係性の構築について提起した。現行教科書にある河田の主張をより児童たちが理解できるよう、「いなむらの火」の文学性からハーンが述べた「相互扶助」と関わらせて提案していくことが重要であるといえる。東井のように、教師自身も「子どもからスタートする」教材研究と同時に、地域に学び、ともに地域と生きていくことが問われているといえる。
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