紀要論文 雄々しき帝・黄帝
Huangdi : The Heroic Emperor
オオシキ ミカド コウテイ

角屋, 明彦  ,  Akihiko, KADOYA  ,  尚美学園大学芸術情報学部講師

内容記述
黄帝の伝説は春秋時代以降に生み出されたものである。 そしてその内容はきわめて多岐に亘っている。 数々の古典のなかでさまざまな伝説が黄帝像を断片的に描き出している。 本稿はその断片をつなぎ合わせ、 黄帝の全体像をつかもうとするものである。 この作業にあたって、 司馬遷の 『史記』 を基軸とする。 そして他の古典をそこに加えてゆく。 すると見えてくるものは 「雄々しき帝」 としての黄帝の映像である。 やがて伝説は時代の推移とともに広がってゆき、〈天〉という概念に到達する。〈天〉とは天空であり、 また天道でもある。 黄帝は天空を翔け、 天の摂理にかなった治世を行なった。 それは 「雄々しき帝」 の到達点でもあった。
The legends of Huangdi (黄帝, the Yellow Emperor) emerged after the era of Chunqiu(春秋). These legends are extremely diverse in their content, with many classical sources presenting fragmented images of the varied legends of Huangdi. This paper connects these fragments, attempting to construct a total and complete image of Huangdi. The Shiji (史記) by Sima Qian (司馬遷) is the core source for this investigation, with other classical source materials being used to supplement the Shiji. This process reveals an image of Huangdi as a heroic emperor. With the passage of time these legends grew until reaching the concept of<Ten> (天). Ten can mean both the sky (the heavens) as well as divine providence. Huangdi soared in the sky and also governed the people according to this divine providence, the ultimate principle of Ten. This marks the arrival of the heroic emperor, Huangdi.
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