紀要論文 ストラヴィンスキーのピアノ曲における管弦楽の構想と演奏表現に関する研究 : 《ペトルーシュカからの三章》をめぐって

堀江, 志磨

51pp.391 - 400 , 2017-03-31 , 国立音楽大学
ISSN:02885492
内容記述
ストラヴィンスキーは,構想の段階において,《ペトルーシュカ》を「ピアノ中心の一種の協奏曲」として考えていた。ディアギレフの勧めにより,最終的にバレエ音楽として完成されたこの曲は,ピアノの果たす役割が大きく,年月を経て,作曲家自身の手でピアノ曲に作曲し直された。本稿の目的は,《ペトルーシュカ》が作曲された当初の構想や経緯を辿り,その中でのピアノの役割を確認するとともに,管弦楽譜とピアノ譜を,対比・対照することでピアノ演奏における表現の可能性を探ることである。さらに筆者は,リサイタルに向けての過程で,バレエや管弦楽を「見て聴き感じること」と,ピアノで「演奏で表現し音にすること」の間に,自分の言葉で「言語化すること」を挟んだ。ピアノ奏者として,「言語化すること」の効果について,「解釈から演奏のプロセスにおける考え方の一例」を図として示し,筆者が書き込みをした楽譜を示しながら,演奏について論じる。

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