Departmental Bulletin Paper 小規模自治体における子育て環境についての意識
A Study on the Consciousness of the Child-rearing in Small Municipalities

栗田, 克実

Description
本研究の目的は,都市部に近接する小規模自治体で暮らす住民の子育てに関する意識について,子育てに関する満足度とニーズを調査した結果から概観し,類似する多くの自治体における子育て支援策への示唆を得ることである。中核市である旭川市に近接している,人口およそ8,000人の東川町A地区において調査可能であった66世帯に対して,2015年8月に調査の趣旨を説明のうえ,個別面接調査法により調査を実施した。調査の結果,子育てに関する満足度については,子どもを持つ世帯と持たない世帯でやや異なる結果が見られた。子どもを持たない世帯では83.3%が地域内の子育て環境に満足していると答え,住民間のつながりが強く,「自分たちの地区の子どもは,自分たちで育てていく」と考えている住民が多かった一方,現に子育てを行っている世帯では子育て環境に満足していると回答したのは60%にとどまり,学校が遠いことや社会資源の不足を指摘する声があった。また、地域内に小学校が存在していることの重要性に言及している回答も多く見られた。このことから,地域に存在している教育機関が,その地域の社会的結合の鍵を握っているといえる。しかし,A地区にはB団地が造成されていることから,現住民と新住民の関係性を大切にしながら,子育てに対して地域の互助の再構築を図っていくことが必要である。
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