紀要論文 イギリス連立政権下の教育関係準自律的非政府組織(Quasi-Autonomous Non-Governmental Organisations)改革と教育行政の変容に関する検討
A Study of the Quangos Reform under the Coalition Government and Its Influences on the System of Educational Administration in England
イギリス レンリツ セイケンカ ノ キョウイク カンケイ ジュンジリツテキ ヒセイフ ソシキ Quasi-Autonomous Non-Governmental Organisations カイカク ト キョウイク ギョウセイ ノ ヘンヨウ ニ カンスル ケントウ

藤田, 弘之  ,  Hiroyuki, Fujita

102pp.111 - 130 , 2015-09 , 関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
ISSN:0388-1067
NII書誌ID(NCID):AN00046756
内容記述
本論文は、2010年にイギリスで成立した連立政権の下で、教育に関係する準自律的非政府組織(quasi-autonomous non-governmental organisations、以下 Quango)が、なぜ、どのように再編されたのか、またそれによって教育行政にいかなる変化を生じているかを明らかにすることを目的とする。イギリスは Quango 国家と言われ、これまで多くの Quango が設置され、これが統治において重要な役割を果たしてきた。これは必要性があり、メリットを持っているが、反面問題もかかえている。したがって、これまでしばしば改革案が出されたが、その成果は十分ではなかった。しかし、2010年に成立した連立政権は、累積する財政赤字解消策の一環で、この Quango 改革に本格的に取り組んだ。Quango は教育の領域にも存在しており、この動きと連動して教育省でも大きな改革が行われた。本稿では、教育省に関わる Quango がなぜ、どのように再編されたか明らかにしつつ、教育行政の変容を探った。そして、教育省においては執行機関化(executive agency)の問題が重要であり、これによって教育財政、試験や評価、教師などにつき主要な役割を果たしてきた一定の Quango が省直轄化、ないしは省に近接化されたこと、これが連立政権の学力向上を中心とする種々の教育政策実施のための基礎となったこと等を指摘した。
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