Departmental Bulletin Paper 6種類の和菓子の喫食状況調査

芝崎 本実,, 渡辺 敦子, 名倉 秀子

Description
日本の伝統的食文化の一つである和菓子は,四季の変化に合わせて,私たちの生活の中にある年中行事や様々な儀礼に深く関わっている.しかし,近年の傾向では,核家族化や食生活の多様化などの影響により,それらが簡素化され,和菓子の伝承や維持,発展が懸念されており,市場で見る和菓子の数も少なくなってきている.また,小学校から大学の教本や調理実習においては,和菓子を取り上げる頻度も少なく,学習経験の乏しさも指摘されている. 本研究では,種々の和菓子の中から,おはぎ,カステラ,串だんご,桜もち(関東),葛桜,練り切りの6種類の和菓子を選択し,学生と親を対象に喫食状況調査を行い,それぞれの特徴を把握した. おはぎは,学生,親共に認知度,喫食経験は高かった.調達方法は,自分や家族,親戚の手作りする割合が高く,家庭内で伝承する可能性が高い和菓子であることがわかった.カステラ,串だんごは,学生,親共に認知度,喫食経験,嗜好性が高く,和菓子の中でも特に身近に感じられた和菓子であった.葛桜は,世代間で認知度や嗜好性,喫食季節が異なり,共食者や調達方法においては,調理実習で学生の学ぶ機会があるなど,学校の食教育が喫食状況に影響された和菓子であった.桜もち(関東風)は喫食季節に春が多く,四季の変化に影響される和菓子であった.練り切りは,世代間で認知度,喫食経験に差があった.また,調達方法として和菓子店で購入することが多い和菓子であった.6種類の和菓子と一緒に飲用する飲み物について,学生,親共に日本茶(煎茶)が多く,次いで学生は日本茶(麦茶),親はコーヒーの出現が多かった.以上の喫食状況調査の結果より,和菓子の特徴を把握できた.その特徴として,家庭内で伝承していく可能性のある和菓子や食環境および教育の場での経験が喫食状況に影響を与える和菓子が見られた.また,学生と親によって喫食する季節や一緒に飲用する飲み物が異なる和菓子もあった.
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