Departmental Bulletin Paper 障害者虐待に関する一考察~当事者からの警鐘~

太田, 眞智子

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障害者虐待防止法が2011年6月成立し2012年10月施行された。施行後も障害者虐待の報道が後を絶たない。福祉の仕事に情熱をもって入職した施設従事者が,何故傷害事件を起こすことに繋がってしまうのか,どうしたら防ぐことができるのか,法律が作られ罰則規定が定められても変わらない現実の中で苦しむ当事者注1)が大勢存在する。施設従事者が今一度,当事者からの声を警鐘として,真摯に受け止め,自分自身を振り返ることが求められていると筆者は考える。筆者は2009年重い機能的障害注2)を持ち,その生活の大半において,「介助」が必要である人たちにとって,「介護者」注3)とはどういう存在なのか。その当事者自身の「介護者」に対する思い,エピソード,悩み,そして望みなどをインタビューの中で語っていただき,その語りを通して,介護者のあり方を整理する研究を行った。そのインタビュー結果から得られた,「困った介護者」は,「人権意識や平等感覚が欠如している」「価値観を押し付ける」「主体性を奪う職員」と考えるに至った。障害者虐待における当事者からの声は,一人ひとりの施設従事者が自らを振り返る材料,虐待加害者に陥らないための警鐘になりうると筆者は考える。
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