Departmental Bulletin Paper タンデム政権下のロシアの対外政策/西側との協調の模索

中野, 潤三

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エリツィン政権からタンデム政権(メドヴェージェフ大統領・プーチン首相体制)までの新生ロシアの対外政策は、西側との協調を基本路線としながら、その中で独自の立ち位置=ドゴール時代のフランスに倣った「ゴーリズムのロシア」を追求しようとするものであった。大統領メドヴェージェフの対外政策の指針は、西側との協調をロシア経済現代化のための協力関係に発展させることであった。2011年のリビア紛争を巡るロシアの対応について、西側との協調を重視するメドヴェージェフは西側を警戒するプーチンと意見を異にした。だが、旧ソ連諸国をロシアの特別な「利害関心圏」と見なす政策スタンスについては、両者の間に意見の齟齬はなかった。2014年のロシアによるクリミア併合は西側諸国の経済制裁を招き、ロシアと西側の関係は険悪化した。今やロシアの西側との協調路線そのものが雲散霧消し、「疑似冷戦」とも形容できる国際情勢が現出している。
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