紀要論文 スポーツ指導者の胸骨圧迫技術に関する研究

竹田, 昌平

内容記述
本論文では、スポーツ指導者が、適切な救命救急法技術を有しているとは限らないという仮説が検証される。日本は、超高齢社会を迎え、健康志向の高まりから高齢者がスポーツ活動に取り組む機会は、増加している。高齢者は、潜在的な疾患を有する者も多く、運動不足の状態から突然に運動を開始することにより、心疾患などの突然死の可能性が高められる。また、スポーツ活動時の突然死は、高齢者や運動不足者に限られるのではなく、日常的にスポーツ習慣のある者やトップアスリートでも発生する。そのような状況下において、適切な救命救急処置を求められるのは、スポーツ指導者やスポーツ施設の管理者である。そこで、本研究では、スポーツ指導者57名と非スポーツ指導者75名の合計132名を対象に、30回の胸骨圧迫技術の測定を行い、考察された。その結果、スポーツ指導者57名の内、世界最大の心肺蘇生法教育訓練機関であるアメリカ心臓協会が定めるガイドラインに沿った適切な胸骨圧迫法が実施されたのは4名であった。つまり、スポーツ指導者であっても、適切な胸骨圧迫法が実施できないという状況が確認された。これらの原因は、救命救急法講習会において使用される心肺蘇生用訓練用マネキンが影響していると推測された。この課題を解決するには、胸骨圧迫速度や強度を確認できる心肺蘇生用訓練マネキンを用いた救命救急法講習会の普及が求められる。 
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