Departmental Bulletin Paper わが国の教員養成課程における実践的指導力としての文字言語の意義

鈴木, 貴史

Description
本報告は,教職における「実践的指導力」と「学び続ける教員像」とは何かについて,とりわけ,教員養成課程において欠落しがちな思考力,探究心の育成の在り方について検討することを目的とした基礎研究である.具体的には,先行研究に依拠して教員養成制度の歴史的に辿りながら,教員養成制度における文字言語と音声言語の関係性に着目し,教職における専門性としての文字言語の意義を探ることとした.その結果,わが国において教職にある者は,文字言語を基盤とした教育内容,方法を考案するなかで,文字言語の絶対視を避けなければならず,文字言語に対して二律背反的に向き合うことの必要性を確認した.こうして,教職における「わざ」の伝承と批判的精神の涵養を同時に成立させる二元的な教員養成制度が求められることから,大学における教職課程では,知の探求,批判的精神を育むことに重点を置き,現場での実践指導との協力体制を築くべきであることを提案している.このような教職における実践的指導力を育むための文字言語に依拠した言語能力のモデルとして,①論理的な思考,②批判的探求的思考,③情報収集能力を提示した.
Full-Text

https://tust.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=274&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

Number of accesses :  

Other information