Departmental Bulletin Paper 教員養成課程で育成したい実践力と実践過程について

大須賀, 隆子  ,  木村, 龍平  ,  花園, 誠

Description
グローバル化や少子高齢化による社会変動に対応する教員養成課程の変革要請があるなか,二つの実践研究を取り上げた.一つは,大学研究者による実践研究である.福井大学では,従来の教育学や教育心理学は学級崩壊やいじめなどの現実問題に無力との反省と,地域の学校の不登校児童急増への支援課題から,1994 年に地域との連携のもと独自のプロジェクトを立ち上げた.学生は「コミュニケーション力,主体的に計画し実行する力,表現力・問題解決能力等」教師としての基礎的実践力と自己形成力を獲得していった(森,2007;松木,2010).それを支えたのがD. ショーン(1983)提唱の「反省的実践家」<実践―省察―再構成>を生かした実践過程である. 二つ目は,長年の小学校教師勤務経験から大学の教師養成見直しを実践活動によって検討した研究である.小学校初任教師の学級にアクションリサーチに入った後藤(2011)は授業分析から,養成期に培うべき実践力は「子どもの個別の学習課題を認知する力」と「インタラクション力」であると捉え,養成期段階から指導の主体者としての学習指導力と自らインタラクションを取る実体験ができるシステムとして個別学習支援活動プロジェクトを立ち上げた.このプロジェクトは,Engeström(2007)の活動理論を基に再構成している.その結果,学生は子どもの学習のつまずきを明確に捉える力をつけていき,さらに個別の「つまずきのケース」は「授業の中に存在する様々なつまずきのケース」に重なることが確認された.これは「教師の一方向の授業」を変革する契機となる学びになることが期待されている(後藤,2014)
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