紀要論文 小学校体育科「体ほぐし」がもたらす可能性 : コミュニケーションに特化した活動に着目して

望月, 崇博

内容記述
本稿は, 小学校体育科における「体ほぐし運動」の本質の再考を試み, それを基に運動を開発, 実践し「体ほぐし運動」がもたらす効果と可能性を探ることを目的とした. まず「体ほぐし運動」の再考を主にメルロ=ポンティの身体論を手がかりに哲学的な解釈を試みた. そこから運動プログラムと指導方法を作成, 実践を行い, 受講者へのアンケートをもって「体ほぐし運動」の効果と可能性を考察した. その際,「体ほぐし運動」のねらいを網羅するキーワードとして「他者」との身体接触を基にした交流に注目した. 考察として,「他者」との「体ほぐし運動」がもたらす可能性は, 体験を振り返るきっかけとなるものである. その体験の主たるものは身体コミュニケーションによる「身体会話」「身体空間の拡がり」である. そこに「他者」理解,「私」理解の原点があると考えられる.「他者」が「私」に触れてくることで互いの身体空間は拡張され, これにより「他者」理解が始まる「. 他者」理解のプロセスは,身体感覚を用いた情報収集,情報交換であり「, 他者」の身体と「私」の身体を探る行為そのものである.100 人と組めば100 通りの「私」の身体が発見できることは必至であり,「他者」の数だけ発見される身体, 接するという体験によって拓かれていく身体であると考えられる.
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