紀要論文 アクティブ・ラーニングを実践するための理論的背景 : 動機づけ理論・学習理論・認知心理学・学級集団理論・教育評価

大須賀, 隆子

内容記述
アクティブ・ラーニングとは,子どもたちが社会と関わり合う教育プロセスを通して基礎的な知識・技能の習得をし,それらを実生活の中で活用しながら,自ら課題を発見し,その解決に向けて主体的・協働的に探究していく学習である.アクティブ・ラーニングを実現するための適切な指導方法を,学習理論・動機づけ理論・認知心理学・学級集団理論・教育評価の観点から概観した.その結果,内発的動機づけや自己決定感に基づいて開始する学習,コンピテンスやフローを感じながら取り組む学習,学習内容そのものを目標にする計画・遂行・自己省察という循環的過程をもつ自己制御学習が望ましいことが理解された.さらに,「基礎から積み上げる学び」と探究的な取り組みの過程で起きる「基礎に降りていく学び」が有機的に循環する授業や学校行事によって,自己教育力・思考力・表現力・興味・関心・意欲が育つことが理解された.学級崩壊を立て直す方法として有効なコミュニケーション教育は児童主導の相互信頼と相互啓発の学級集団へと発達することを可能とし,教師が書き言葉によって児童を成長に導く実践は評価と指導が一体化した形成的評価の動的なプロセスが埋め込まれており,前者はアクティブ・ラーニングを実現するための土台づくりとなり,後者は生涯学び続ける学習主体を育成する実践であることを明らかにした.
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