紀要論文 『オルフ・シュールヴェルク』の小学校音楽科授業「音楽づくり」への活用のための基礎的研究 : ゲーテ,ホイジンガ,ユンガーの遊戯論に基づく「遊び」の概念の再考を通して

佐藤, 恩実  ,  大海, 由佳

内容記述
本稿は小学校音楽科授業における「音楽づくり」の活動に,『オルフ・シュールヴェルク』を活用させるための基礎的な研究として,オルフの音楽教育理念を「遊び」の概念に着目して考察することを目的としている.『オルフ・シュールヴェルク』の原理と目的についてまとめられたロイシュ論文では,オルフ教育における「遊び」の重要性と教育効果が示されている.ロイシュ論文はゲーテの自然観における「デモーニッシュなもの」という概念が「遊び」の基底となっていることを示唆し,ホイジンガやユンガーの遊戯論が根拠として挙げている.これらの思想を基にロイシュ論文を解釈した結果,『オルフ・シュールヴェルク』における「遊び」は一定のルールを設けて,それを厳守しながら楽しむことが必須であるということが明らかになった.そして,活動を通して児童が音楽への価値観を形成し,「畏敬の念」を育むことのできる芸術性が保持されていることも重要である.以上の文献研究を踏まえれば,『オルフ・シュールヴェルク』は小学校音楽科授業「音楽づくり」の活動において,とりわけ音楽の仕組みを生かした構築的な「事項イ」の活動に活用できると言える.特定の単元だけではなく,常時活動として『オルフ・シュールヴェルク』の即興活動を実践することにより「音楽づくり」の学習をよりスムーズで充実したものにすることが可能になるだろう.
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