紀要論文 「恩」と人間形成 : 山折哲雄の恩人観を手掛かりに

工藤, 真由美

内容記述
山折哲雄は自己の三人の恩人との出会いを通して、人間における恩や恩人との関係を考察した。それは夏目漱石の『虞美人草』『草枕』『こゝろ』に描かれた近代的な人間のエゴの問題、人間の善、悪の複雑な心性と道義心、義理、人情の問題とも複雑に絡んでいる。人間形成上の恩、恩人はただ、人間が恩を返すということで自己を向上させる原動力として働くというような単純な次元ではなく、山折が「債務至上主義」と名付けたような、ただひたすら恩を感じながら生きていくしかない、「恩を着る」という次元の問題として複雑に人間形成にのしかかるものである。
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