Departmental Bulletin Paper 日本における訪問看護師の継続教育に関する文献レビュー

大田, 博

Description
日本における訪問看護師の人材確保および定着促進のために継続教育の環境整備は重要な課題であるが、現状は十分な継続教育の環境が整っているとはいえない。本論では、日本における訪問看護師の継続教育に関する研究をレビューし、今後の訪問看護師の継続教育における課題を概説した。文献レビューの結果、訪問看護師の継続教育に関する研究を概観すると、2000年以降に増加傾向にはあるものの、病院勤務看護師の継続教育に関する研究と比較し相対的に少なく、研究の多くが、現状を明らかにすることを目的にした調査研究であり、訪問看護師の継続教育に関連する諸要因を明らかにしたものはほとんど見当たらなかった。訪問看護師の継続教育のニーズでは、訪問看護師は対人関係技術に関する教育を望んでいる一方で、人的資源や時間制約により教育ニーズは十分に満たされていなかった。これらの背景には、多様な訪問看護師の個人特性が影響していると考えられた。訪問看護師の継続教育は、施設従事者が少なく所在地が点在し集合教育が困難であること、訪問看護を担っている年齢層や社会的役割、教育背景の多様性などにより教育ニーズの把握が困難であることなどから、病院に従事している看護師と同様の教育アプローチでは対応困難であると推察された。今後は、より個別的な学習環境が提供可能なeラーニングの活用、個別の困難事例などの解決のためのネットワークを用いたインタラクティブな教育技法の導入、近隣の他施設合同研修などの検討も有用であると考えられた。
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