Research Paper 富里遺跡
とみさといせき
平成24年度~平成29年度二級河川太田川広域河川改修工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書

田村,隆太郎  ,  鈴木,三男  ,  パレオ・ラボAMS年代測定グループ  ,  佐々木,由香  ,  バンダリ,スダルシャン  ,  中村,賢太郎  ,  藤根,久

(57) 20180330 , 静岡県埋蔵文化財センター , 静岡県埋蔵文化財センター
NCID:AA12664240
Description
 本遺跡は太平洋へ南流する太田川の下流域にあり、発掘調査によって平野に埋没していた微高地(自然堤防)と低地の地形があらわれ、各時代の遺構・遺物が発見された。この平野周辺には弥生時代の大規模集落跡や大型前方後円墳、国府推定地などが分布しており、遠江の拠点地域における海の前線に位置するともいえる。 弥生~古墳時代については、平地式住居と掘立柱建物による集落跡を把握した。弥生時代後期前半と古墳時代前期を主体とし、独立棟持柱をもつ建物や壺を沈めた井戸状遺構なども備えている。飛鳥~奈良時代については、方形施設を中心とした施設跡を把握した。方形施設は浅い溝で区画され、中央広場と周囲の倉庫(総柱建物)、作業場(竪穴状遺構)の配置が復原できる。さらに、南北の井戸状遺構や陶馬による呪術的な守護と内外意識の明確化、墨書土器や朱書土器による官の管理を推測することができる。平安~鎌倉時代については、遺跡の北部と南部に流路跡が検出され、それぞれ多くの土器などが出土した。しかし、北部と南部では組成に違いがあることから、別の性格を伴う営みがあったものと評価し、とくに磁器や瓦器、尾張産陶器が比較的多い南部について特徴的な性格が指摘できる。
Full-Text

http://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/29/29883/21660_1_富里遺跡.pdf

Number of accesses :  

Other information