紀要論文 ベンゾジアゼピン系薬剤による呼吸不全後に認められた遅発性低酸素白質脳症の一例

南, 尚吾  ,  上田, 剛士  ,  石田, 恵梨  ,  米本, 仁史  ,  上田, 佳孝

27pp.35 - 38 , 2016-03-31 , 洛和会ヘルスケアシステム
ISSN:1341-1845
NII書誌ID(NCID):AN10556475
内容記述
81歳男性がベンゾジアゼピン系薬剤を自己判断により服用し、過鎮静・呼吸不全を来たした。頻回の吸引と非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を行い第2病日に意識障害と呼吸状態は改善した。会話や食事に問題は認めず歩行訓練もしていたが第7病日から徐々に傾眠傾向、意欲低下、パーキンソニズム、カタレプシーが出現した。第14病日の頭部MRI検査で新規病変は認めず、髄液検査も異常はなかった。第26病日に再検した頭部MRI検査の拡散強調画像で大脳白質に新たな高信号領域を認め、遅発性低酸素白質脳症(Delayed Post-Hypoxic Leukoencephalopathy:DPHL)と診断したが、致死的経過を辿った。安全性の高いとされるベンゾジアゼピン系薬剤においても、高齢者では高度の過鎮静・呼吸不全を来たす事があり、注意を要する。低酸素血症に7~21日遅れて発症するDPHLは、MRIでは病初期には特異的所見を呈さないことがあり、急性発症のパーキンソニズムやカタレプシーを認めればMRIの経時的変化を確認すべきである。(著者抄録)
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http://kintore.hosplib.info/dspace/bitstream/11665/1484/1/26012MJ2709.pdf

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