紀要論文 1910 年代イギリスのモンテッソーリ教育法導入過程に関する一研究

中田, 尚美

内容記述
本稿は、イギリスにおけるモンテッソーリ教育運動研究の一環として、1910 年代のモンテッソーリ教育法の導入過程の特質について検討する試みである。知的障害児治療教育に従事していたモンテッソーリ(Maria Montessori,1870-1952)は、1907 年のローマの「子どもの家」(Casa dei Bamibini)」で健常児を対象に就学前教育の新しい実験に取り組み、世界的な注目を呼んだ。1910 年以降、モンテッソーリ教育はイタリア国内だけでなく、世界的に実践されるようになり、特にイギリスに大きな影響を与えた。1910年代のイギリスにはモンテッソーリ教育法を必要とする社会的背景が存在し、そのためにモンテッソーリ教育法は肯定的な評価を受けた。当時のイギリスの状況とモンテッソーリ教育法に内在する諸要素がいわば共鳴してモンテッソーリ教育法の大流行という社会現象が発生したと考えられる。また、モンテッソーリ支持者の主流を占めていたのは、海外の教育方法を盲目的に受容するのではなく、自国の教育風土に合うようにそれを修正し変革していこうとする姿勢であった。
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