Departmental Bulletin Paper 「私」は病む私の心身を超えられるか

岩倉, 孝明

21 ( 1 )  , pp.67 - 71 , 2016-03
ISSN:13421921
NCID:AN10571548
Description
 現代の医学、医療は近代科学の客観主義的態度を土台としている。それは対象を主観の向こうにあるものとして感情を入れずに扱うが、それは科学的方法の長所であるとされるとともに、人間的視点からは不十分さも指摘される。しかし医療における客観主義の根底には、客観からの主体の切り離しがある。この主客の切り離しは、一方で認識における客観主義につながるが、他方において、対象である病む心身が単なる現象であって私自体ではないことを明らかにし、「私」が心身の病いを意識において超えることを可能にするという、人間的意義をもち得るものでもある。
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