学術雑誌論文 わが国証券市場における信用取引の変遷と経済的意義
The Background and its Influence for Introduction of Margin Transaction in Japan Securities Market

金子, 晶宗  ,  Akimune, Kaneko  ,  埼玉学園大学  ,  Graduate School of Saitama Gakuen University

26pp.116 - 123 , 2015-05-01
ISSN:09171738
NII書誌ID(NCID):AA12328006
内容記述
1951年にわが国で導入された信用取引制度は特殊な取引形態であり,取引スキームが複雑でプロ投資家向けの取引と見なされ,先行研究は多くない。株式市場に求められる機能は,株式需給の円滑化,円滑で公正な価格形成である。1951年6月,市場に適度の仮需給を入れ,実物取引を補完するために信用取引制度が導入された。仮需給としての信用取引は実需給である清算取引とは別の市場で取引されたため,流動性が増加することで市場の厚みが増し,最終的には公正な価格形成に繋がるとされた。信用取引は流動性向上機能を有する一方,使い方によっては株価変動を激化させることもあり,行き過ぎた株価変動を調整する機能も併せ持っている。双方がうまく機能することで証券市場の安定性が高まる。信用取引は資金や株式を直接調達する手段を持たない個人投資家にとってタイミングを逃さない投資やレバレッジを効かせる投資が可能となる。投資家は信用売りを利用することでショート・ポジションを持つことができ,信用取引は効率的で有効な投資ツールとなり,リスクヘッジ手段としても認識されている。本稿は信用取引が流動性の向上および円滑・公正な価格形成に貢献しているか考察する。
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