紀要論文 『明題部類抄』諸本系統に関する覚書―本文研究の視点から―
The Note on Medai-Buruisyo : from the Perspective of Main Text Study
メイダイブルイショウショホンケイトウニカンスルオボエガキーホンブンケンキュウノシテンカラー

藏中, さやか

62 ( 1 )  , pp.1 - 12 , 2015-06
NII書誌ID(NCID):AN00085725
内容記述
歌題集成書は、催事名、詠作機会やその年次、出題者名を記した後で、歌題を列記するという書記形式により歌題を集めたものである。初期の歌題集成書として研究対象となるのが『明題部類抄』という書である。稿者はこれまで歌題集成書に関する幾つかの考察を公表してきた。例えば、本誌第60巻2号に掲載した「歌題集成書の展開ー明題部類抄を抄出する一事例を通してー」では、中世末から近世へと繋がりゆく歌題集成書の流れについて言及した。従来、歌題集成書研究の視野は増補の在り方や異本の発生に関する問題へと拡がる傾向があった。本稿では『明題部類抄』の伝本そのものに立ち戻り、本文研究という視点から見出せる問題点を取り上げてみる。『明題部類抄』の諸本については、先行研究により大きく三類に分けられる。七巻本である一、二類本と、別本を総括する三類本という分類である。本稿ではこれらのうち書写者と伝来の上から注目されるものを、各類から一本づつ取り上げ、その本文について検討する。これまで歌題集成書の資料性に関わる言及は多くなされているが、本稿は伝本研究という立場から本文異同や欠脱の発生を注視しつつ考察を加え、諸本関係を再検討するものである。
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