紀要論文 When Do Japanese-Speaking People Use Mental Verbs?

辻, 弘美  ,  Hiromi, TSUJI

7pp.27 - 38 , 2017-01-31
NII書誌ID(NCID):AA12510644
内容記述
本研究は、日本語話者が出来事を記述する場合どのように心的動詞を使用するのかについて検討した。実験には出来事の刺激動画として、ある人物が一連のアクションを行なっている間に、誤信念を抱くことになるシーンの有無を操作したものを用意した。実験対象者は、これらの刺激動画を見た後、場面についての記述を行なった。刺激場面を記述する条件として、実験対象者を構文的なフレームワークを与えられた条件群と自由記述条件群のどちらかに割り当てた。記述に用いられた動詞タイプとその頻度を場面の種類および記述条件間で比較した。どちらの記述条件においても誤信念に関与した場面の記述では、心的動詞が他のタイプの動詞より多く使用された。二つの記述条件群を比較した場合、構文的なフレームワークを与えられた実験対象者は、自由記述条件群よりも心的動詞を多く使用していた。これらの結果について、心的動詞の獲得と心の理論の発達に関連づけて議論した。
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