Departmental Bulletin Paper モダンデザインの背景を探る : 1900 年代諸事情その10 旧社会体制に埋もれた中欧モダン住宅

塚口, 眞佐子  ,  Masako, TSUKAGUCHI

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1900 年代初期の社会背景からデザイン史を読み解くシリーズの10 稿目である。今稿ではビロード革命まで旧体制に阻まれ存在感が希薄であった中欧のモダン住宅事情を観察する。世紀転換期にまずウィーンで結実した前世紀の革新デザイン運動は、旧ハプスブルク帝国構成員のドイツ語文化圏が1 つの核になり、これを牽引することになる。この時期に特徴的な、モダン啓蒙イベントである住宅博もこの地域でこそ特に顕著であった。ここから次世代のモダン住宅施主も誕生する。もとより10 年代からアールデコの一翼キュビズム建築も花開いていた。先進の企業城下町を創設した社主も登場する。しかし、ナチスそして戦後の社会体制がこれらを没収・放置・荒廃せしめることになる。旧体制崩壊後四半世紀を経過して、ようやくに研究・視察環境が整い始めた。これらの事例観察によって、建築やデザインの背景への奥深い理解を深めたい。
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