Departmental Bulletin Paper ―「『粉碾き屋の話』の序と物語」用語索引( 3 )―

東, 好男

Description
Geoffrey Chaucer の『カンタベリー物語』は,既に幾つかの用語索引がこれまでに作成されている。J. S. P. Tatlock と A. G. Kennedy による A Concordance to the Complete Works of Geoffrey Chaucer and to the ‘Romount of the Rose’ 1)は A. W. Pollard のテキスト The Globe Edition 2)を基に作られた労作であるが,その後のテキスト編纂は時代と共に進展し,近年,最新のテキスト “The Riverside Chaucer”, based on The Works of Geoffrey Chaucer edited by F. N. Robinson 3)が出版され,そしてこれに基づく用語索引が相次いで刊行された。一つは大泉昭夫氏による A Complete Concordance to theWorks of Geoffrey Chaucer 4)であり,いま一つは Larry D. Benson による A Glossarial Concordance to the Riverside Chaucer5)である。しかしこれらはいずれも『カンタベリー物語』の中で展開する個々の「物語」を独立させた用語索引として掲載しておらない。しかし,各「物語」を独立した作品と考え,そこでの使用語彙のより詳細な言葉の環境を捉えるには,それぞれについての用語索引が是非とも必要となる。 『カンタベリー物語』の中で展開する個々の「物語」の中に登場する多様な語彙が,その前後の言語環境を通して作品の中で,どの様な語義の広がりと機能を果たしているかを探ることが,先‘Concordance’作成によって可能となる。又,それぞれの‘Word List’作成によって,如何様な語彙が作品の中で分布しているか,個々の語彙環境を各「物語」の中で総合的に鳥瞰することが可能となる。Chaucer の『カンタベリー物語』の一部を形成する“The Miller’s Prologue and Tale in The Canterbury Tales”の文学世界を,文体と語彙の両面において,一層効率的に把握することの助けとなるはずである。 この‘Concordance’と‘Word List’を作成するにあたり,テキストは“The Riverside Chaucer”を使用した。又,沖田電子技研(有)の文章解析プログラム・Micro-OCP を使用し,東個人が手で打ち込んだものと,同技研から出されている Electronic Text Library Line-upの中の“Chaucer, Complete Works”を使用した。 “The Miller’s Prologue and Tale in The Canterbury Tales”の中に登場する各語彙について,先ず‘Concordance’を作成する。次にアルファベット順による ‘Word List(1) (Alphabetical Order)’と頻度順による ‘Word List(2)(Sorted by Frequency)’を作成し,最後に“The Riverside Chaucer”版を元に手打ちした‘Text of The Miller’s Prologue and Tale in The Canterbury Tales’を掲載した。Text 作成では第一行目を1として表記し,その右側に“The Riverside Chaucer”版による相当行を記入した。 今回は“The Miller’s Prologue and Tale in The Canterbury Tale"の‘Concordance’として,(その3 )の作成を試みた。
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