学術雑誌論文 発達障害児本人への診断名告知について考える:様々な疾病・障害も含む診断名告知に関する研究動向から

氏家, 享子

内容記述
 LD,ADHD,ASDなどのいわゆる発達障害児が,自分の特性について理解し,合理的配慮等の必要な支援を求められるようになること,自己の特性に対する対処方法を知ることは,重要な課題である。自分の特性について理解する上での大切なプロセスの一つに診断名告知を受ける機会があるが,診断名告知は極めて難しい問題であり,その実態も明らかにされていない。 そこで本稿では,本人への診断名告知について,発達障害児を対象とした報告だけではなく,発達障害以外の疾病・障害の告知に関する先行研究も含めて概観し,発達障害児本人への診断名告知にも共通して必要だと考えられる視点や実践を整理し,必要な支援のあり方について考察した。その結果,発達障害児本人への診断名告知については,その理想的なあり方と実態については大きな隔たりがあり,診断名告知が医師からなされるのが望ましいとされていても,実際には母親が十分な準備もないまま行っている場合が少なくないことがうかがわれた。また,診断名告知がいつの時期になされるのがいいのかは一概に言えないが,本人の診断名告知を受ける準備や周囲の準備が必要なこととその内容の整理ができた。更に,告知において伝えれられるべき内容,アフターフォローについても様々な報告における要素から段階的に整理しまとめ,発達障害児本人が自身のことをうまく知りうまく対処できるようにするための必要な支援について考察した。
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