Journal Article 地域福祉の対象に関する一考察

都築, 光一

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近年地域福祉に関する期待と関心が高まるにつれて,市町村におけるその役割が大きくなってきている。しかしながらその一方で地域福祉においては,従来その活動を推進していく上では,考え方として主体と対象が固定されることなく,混然一体となって展開するものであるという主張が通例となっており,そのため用語による混乱が見受けられ,現場においては戸惑いがついて回っていることも事実である。そこで,社会福祉研究と地域福祉研究における対象と対象者を区分し,その措定の経過を文献によって確認し検討を加えた。社会福祉法において地域福祉は,「地域における社会福祉」である以上,社会福祉の対象と対象者が適用できるかと言えば,地域福祉ではこの原則がそのまま適用できないことが認識され,社会福祉と地域福祉において,対象と対象者の枠組みの設定に「ずれ」が発生しているような印象が見受けられる。社会科学の対象は,社会変動に伴って内容が変質することがある。社会福祉の対象と対象者に関する様々な問題の解消のためには,その発生要因を解消していかなければならない。そのためにも,理論的にも地域福祉を内包した社会福祉の対象と対象者を,再確認し明確にする必要があると思われる。
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