研究報告書 世帯所得と小中学生の学力・学習時間 : 教育支出と教育費負担感の媒介効果の検討(NIER Discussion Paper Series No.002)

卯月, 由佳

2016-03
内容記述
本稿は、世帯所得が小中学生の学力と学校外学習時間に与える影響について、先行研究で展開される投資モデルと家族ストレスモデルを援用し、学校外教育支出と親の教育費負担感の媒介効果に着目して検討する。2013 年度「全国学力・学習状況調査」のデータを分析した結果、小学6 年生と中学3 年生の国語と算数・数学の学力と学校外学習時間に対し、世帯構成や親の学歴を統制した後も、世帯所得が正の効果をもつことを改めて確認した。これら世帯所得の効果は、まずは学校外教育支出の差を通じて生じている。さらに、小学6 年生と中学3 年生の国語と算数・数学の学力については、世帯所得と学校外教育支出が同じ水準でも親の教育費負担感が大きい場合に低くなり、教育費負担感が媒介変数の一つとなり世帯所得に影響を受けていることが示される。これらの知見をもとに、低所得世帯の子どもの学力形成における不利を緩和するため、所得補助を通じて学校外教育利用の機会を平等化することの妥当性について議論する。
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