Research Paper 戦後日本社会におけるテレビによる時間意識の編成と多層性に関する研究

加藤, 裕治

2019
Description
静岡文化芸術大学
社会学
本研究は戦後日本社会においてテレビを中心としたマスメディアが、人々の時間意識の編成に果たした役割を検証することを目的としている。研究計画において初年度(平成28年度)は主に資料収集とその内容精査、および聞き取り調査にあてるとしたが、計画どおり資料の収集に努めた。その結果、1950年代から60年代前半にかけてのテレビ視聴に関する当時の視聴時間調査や生活時間に関わる実証データ、またそこから分析された当時の各種報告論文などを網羅的に収集することができた。また1950年代に福島県本宮市の本宮小学校で行われたテレビ視聴に関するアンケートを元に、本宮市へ直接出向き、そのアンケートの実施背景や当時のテレビ事情などについて、現地にて当時の記憶が残る人々に聞き取り調査を実施した。この結果をもとに、まずは計画書通り、本研究代表者が参加している研究会(文化社会学研究会)にて、「テレビがもたらす時間意識の再考ー「聴取者の時間」の視点から」のタイトルで報告を実施した(2016年9月24日実施)。またさらにの第89回日本社会学会大会(会場:九州大学伊都キャンパス、報告日:2016年10月8日)において「テレビがもたらす時間意識の再考 ――1950 年代の放送時間・番組編成の分析から」のタイトルで学会報告を実施した。上記で記述したように平成28年度に行った資料収集では、網羅的に当時のテレビ視聴の実態を把握するデータの収集を実施することができた。またそれをどのようにまとめていくかについても、学会発表を通して整理することができた。またこれらの成果から逆に、今後より詳細に調査すべき対象(当時のテレビ番組の状況やその番組内容などのより詳細なデータ化、当時の地方のテレビ視聴状況の把握など)が明確になり、次年度につながる実績を得ることができた。

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