テクニカルレポート 国会審議映像検索システムとその実験的応用の可能性

増山, 幹高

17-112017-10 , GRIPS Policy Research Center
内容記述
国会審議映像検索システムは,国会会議録の文字情報から,発言に対応する映像をピンポイントで再生するものであり,動画の音声認識によって,会議録と審議映像を同期させている.これにより,国会会議録がキーワード検索できるように,国会審議映像も発言内容から検索できるようになり,審議映像の部分再生,字幕付与が可能となる.審議映像は衆参両院事務局のサーバー上で再生し,審議映像のURLをインターネットで共有することも容易である.  国会審議には会議録に含まれない様々な情報がある.会議録は書き言葉としての整文が行われており,全ての発言を忠実に記録しているわけではない.しかし,従来の研究では,会議録が「正式」の記録であり,国会で起きていることの全ての記録のように捉えられている.国会審議映像検索システムを活用すれば,パネルなどの視覚的資料も瞬時に確認することができるし,文字情報としての会議録だけでなく,音声や映像を分析対象とすることによって,国会審議の空間的,時間的な広がりを研究領域として開拓することもできる.本稿では,国会審議映像の部分的視聴を可能にする「国会審議映像検索システム」を概説したうえで,会議録を読む場合と映像を見る場合とで国会審議に対する認識に相違が生じるのかといった実験的研究の可能性を検証する.This paper offers an overview of the video retrieval system we have developed for the Japanese Diet, and suggests its application to experimental studies to unmask the ideological position of speakers. By using sound recognition techniques to match up the Diet proceedings and deliberation videos, our system allows one to retrieve the moment of video feeds he or she is interested in, visually understand the flow of parliamentary debates, and check the facial expression and body language of speakers. In this paper, we describe how our video retrieval system works, and demonstrate the utility of our system for experimental studies by showing how visual and text information can contribute to better understand parliamentary debates.
本稿は「政策情報のユニバーサル化・国際化に関する実証と実践」(2015年度~2019年度・課題番号15H05727)による部分的成果である.
http://www.grips.ac.jp/list/jp/facultyinfo/masuyama_mikitaka/
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