Departmental Bulletin Paper ネガティブではない感情に伴う涙は、何歳頃、どのような状況で生じるのか : 大学生を対象とした回想法による質問紙調査から
Analysis of Age and Situations at Onset of Emotional Tears with Non-negative Emotions:a Questionnaire Survey Based on College Students' Recollection

和田, 由美子  ,  吉田, ゆう美

45pp.1 - 9 , 2015-12-10 , 九州ルーテル学院大学
ISSN:13432133
NCID:AA11153009
Description
大学生144名(男性33名、女性111名)を対象とし、ネガティブではない感情(嬉しい、懐かしいなど)によって涙が出た一番古い記憶について質問紙で回答を求めた。ネガティブでない感情で涙を流した経験のある人は、男性54.5%、女性75.7%で女性の方が有意に多かった。ネガティブではない涙の初発年齢の平均値は12.8(SD=4.13,範囲=3-20)歳、最頻値は17歳で、経験者数は中学・高校時代に相当する13-17歳の期間に増加していた。ネガティブではない涙の一番古い記憶についての自由記述56件についてKJ法による分類を行った結果、〈ネガティブ状況解消の喜び・安堵〉と〈苦労が報われた喜び・安堵〉によるものが全体の3分の2を占めていた。このことから、ネガティブではない涙は、感情制御の発達によって泣きの抑制が可能となる頃に初発し、ネガティブ状況が解消・改善されるような状況において、泣きの抑制が解除されることによって生じてくる可能性が考えられる。
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