紀要論文 韓国高麗大生と考える市川房江の思想と行動
The Lesson of Thinking with Korean University Students about Fusae Ichikawa's Thought and Action

三橋, 広夫

10pp.129 - 140 , 2018-01-31 , 日本福祉大学子ども発達学部
ISSN:1884-0140
NII書誌ID(NCID):AA12410490
内容記述
 市川房枝は生涯にわたって女性の権利拡張運動に邁進し, 金権政治打破にも務めた思想家・実践家であった. と同時に,戦争に協力した事実も否めない. 朝鮮人とも交流しつつも植民地支配に疑問を持たなかった. だが, 1945 年の敗戦とともに市川は再び女性の権利拡張運動を始め, 「平等なくして平和なし, 平和なくして平等なし」と強く主張するに至る. 思想や行動が大きく揺れたと見る中で, 戦中・戦後を通底する, 市川に内在するナショナリズムを喝破した韓国の学生もいる. また, 市川の姿に「戦争をくい止めようとする」強い意志を感じるとした韓国の学生は「国家は国民のために存在しなければならない」という現実認識に基づいていたことも明らかになった. 市川房枝の思想と行動を考えるなかで韓国の学生たちが自らの歴史認識や現実認識を振り返る機会となったといえる.
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