紀要論文 生活施設におけるソーシャルワーク実習生の学びの視点-テキストマイニングによる実習日誌の分析から-

高梨, 未紀

138pp.117 - 130 , 2018-03-31 , 日本福祉大学社会福祉学部
ISSN:1345-174x
NII書誌ID(NCID):AA11400425
内容記述
背景と目的:通所施設や入所施設といった利用者が日々生活する施設において,相談援助実習生は,何に視点を置き,どのようにしてソーシャルワークを学ぶのか,探索的に明らかにすることを目的にテキストマイニングによる実習日誌の分析をおこなった.方法:分析対象は,2015 年度と2016 年度の相談援助実習生のうち,障害者分野の通所施設(X 施設),入所施設(Y 施設)で実習した4 人の実習日誌である.各施設2 名ずつ,同時期に同一の実習プログラムで実習をおこなっている.収集したテキストデータから,KH Coder を用いて語を抽出し,解析をおこなった.結果と考察:実習指導における3 段階モデルの各段階の比較分析から,実習生の視点は,概ね実習プログラムのねらいに沿って変化しており,個別支援計画を策定する一連の過程を通して,ソーシャルワークを学んでいる可能性が示唆された.また,実習報告書を分析した先行研究と同様に,実習日誌の考察欄には「利用者」「A さん」などの対象者を表す語,「自分」「行う」「考える」「感じる」などの語が頻出しており,障害者分野の生活施設における実習生の学びは,内省的でミクロ視点であることが推測された.これらの結果から生活施設の相談援助実習生が,ソーシャルワークを学ぶには,ミクロの視点だけではなく,ミクロからマクロへ視点を移行できるよう,マクロの視点での見方や学び方を伝える必要性が示唆された.
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