Departmental Bulletin Paper 生活場面面接の再考:『憎しみの子ら』を中心とした考察

安藤, 健一

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 生活場面面接は,日本の社会福祉分野で1990 年代から注目されはじめ,今や多くの社会福祉専門職が知る用語となった.もともとは,ウェイン大学の社会福祉学校で教鞭を執っていたレドルが集団治療の中で用いた技法であるThe Life Space Interview を意味していたのである.そこに久保が新たな意味を付与するかたちで生活場面面接を提唱したことにより,現在は久保の生活場面面接が日本の社会福祉分野における用語として定着してきている.生活課題を抱える利用者を生活者として捉え,その生活の場において行われる面接は,利用者の生活者像を豊かにし,その生活を脅かさず利用者に寄り添う面接方法として意義のあるものである.生活の場での支援が多くなった現代において,もう一度レドルのThe Life Space Interview の基盤となったものを振り返り理解しておくことは,意味があると筆者は考えている.そこで,本稿においては,レドルの理論と実践が記述されている『憎しみの子ら』を中心に,その基盤の部分を考察するものである.
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