紀要論文 ソーシャルワークとケアワークの分離に至る過程-「社会福祉士法試案」から「社会福祉士及び介護福祉士法」成立までの議論分析-

浅原, 千里

136pp.39 - 64 , 2017-03-31 , 日本福祉大学社会福祉学部
ISSN:1345-174x
NII書誌ID(NCID):AA11400425
内容記述
 「地域共生社会」の実現に向け,福祉専門職には多様なニーズへの対応が求められており,短期的には社会福祉士,介護福祉士,保育士等の養成システムの見直し,長期的には福祉系国家資格と専門職のあり方についての検討が課題となっている.本稿は,「社会福祉士及び介護福祉士法」創設までの議論を分析し,国家資格において「ソーシャルワーク」と「ケアワーク」の専門性が分離される過程を明らかにすることを目的とした.「社会福祉士」「介護福祉士」の資格制度は,民間シルバー産業の政策的振興と在宅ケアシステムに必要な人材の「職務分担モデル」および「品質保証」として設計された.社会福祉関係者は,この制度をソーシャルワークとケアワークの「機能分離モデル」と認識したが,そもそも制度が「ソーシャルワーク」と称して社会福祉士に求めたのは相談・コーディネート・マネジメント業務であり,社会福祉学が考えるソーシャルワークの理念形とは異なるものである.「ソーシャルワーク」をめぐる認識の齟齬を曖昧にしたまま,ソーシャルワークは社会福祉士,ケアワークは介護福祉士の専門性であるとして養成教育を組み立ててきたことが,社会福祉士の役割の見えにくさや活用のされにくさにつながっていることを考察した.
本文を読む

https://nfu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=2808&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報