Departmental Bulletin Paper 1990年代以降の教育課程における学力概念の変遷
The Change of the Scholastic Ability Concept in the Curriculum After the 1990s

山本, 敏郎

9pp.1 - 11 , 2017-01-31 , 日本福祉大学子ども発達学部
ISSN:1884-0140
NCID:AA12410490
Description
 1990 年代に「新学力観」が提唱され, これまでの「知識・技能」重視の学力観が「関心・意欲・態度」重視の学力観へと転換した. その後, 知識軽視だという批判に加え, 国際的な学力テストにおける順位の低下も追い風となって, 学力低下への批判, ゆとり教育への批判が行われた. そういう時期に, 「学びのアピール」(2002 年) に続き「確かな学力」が提唱され, 「知識・技能」が再び重視されるようになったと受け止められた.つまり「確かな学力」によって「ゆとり教育」が見直されたという見方である. しかし, 「新学力観」が提唱されたさいの新学習指導要領の講習会資料(1992 年) を精読すれば, キーワードの使用法に揺れはあるが, 学力は生きる力の一部として組み込まれており, 「確かな学力」でいうところの「学力の3 要素」という命名はされてはいないものの, 事実上「学力の3 要素」は披瀝されている. 以上のことを出発点として, 1990 年代以降の中央教育審議会答申, 教育課程審議会答申等を分析しながら, 「確かな学力」は「新学力観」を修正したものではなく継承したものであることを明らかにした.
Full-Text

https://nfu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=2759&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

Number of accesses :  

Other information