紀要論文 岩手県大槌町における地域支え合い拠点の再生-東日本大震災後の社会的居場所の分析-

元持, 幸子  ,  穂坂, 光彦

134pp.59 - 77 , 2016-03-31 , 日本福祉大学社会福祉学部
ISSN:1345-174x
NII書誌ID(NCID):AA11400425
内容記述
 東日本大震災による津波被災後の「地域支え合い」が生起する空間的拠点として「居場所」に注目し,岩手県大槌町内で地元住民によって認知されている居場所129 箇所をマッピングした.これらを形態別に分類し,利用者の特性を調べた.分析の枠組として,「空間使用の共同性」(社会的―個人的)と「空間管理の共同性」(公共的―私的)の2 軸で構成される理論類型を基に,社会性の高い居場所と個人性の高い居場所とを概念化した.この結果,管理上は私的,共的そして公的空間までの広い範囲にわたって,地域支え合いを再生させる社会関係構築の場として,空間使用の社会性の高い居場所が見いだされた.また,公的に設けられ,外部支援団体の手で運営されていた仮設住宅集会所が,住民が活動を担い自己組織化されるなかで,個人性から社会性へと「場」の特性を変化させるプロセスも観察できた.政策的には,このように住民が集まり課題を共有し,活動経験が継続的に蓄積される多様な社会的居場所を認知し,そこから生まれる課題や方向性を公的な復興計画に反映させていくことが要請される.
本文を読む

https://nfu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=2691&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報