紀要論文 女がみた「男の世界」-富山県高岡市C 村の獅子舞調査2-

西島, 千尋

133pp.47 - 62 , 2016-03-31 , 日本福祉大学福祉社会開発研究所
ISSN:1345-1758
NII書誌ID(NCID):AA11400593
内容記述
 近年の日本では,過疎化や高齢化により芸能の担い手が不足する傾向にある.そのために芸能を維持できなくなると,任意団体(たとえば青年団)から,公的な団体(たとえば保存会)に転じるケースが多い.この両者の違いは,構成員が変化することであるが(男性の青壮年から,男女を含む子どもから高齢者まで),実際には人々のモチベーションや芸能それ自体にも影響を及ぼしている. 本エッセイは,獅子舞が盛んな富山県にある高岡市C 村の獅子舞の調査にもとづき,芸能を維持する団体に着目するものである.C 村の獅子舞は,青年団として活動を維持できなくなったにも関わらず,保存会には転じずOB が主力になって活動するというユニークな形態をとっている.そのため,男同士の関係が団体の紐帯のために重要になるのだが,その関係性は,そこに上手く身を投じられない人々(たとえば高校生や女性)を寄せ付けないという側面もある.一方では,男同士の関係だからこそ,芸能は生き生きとしている.こうした青年団でも保存会でもないユニークなC 村の活動形態から,青年団と保存会という異なる二者の特徴を描き出すことで,現代日本における芸能の維持を考える.
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