Departmental Bulletin Paper アンリ・ワロンの人格発達理論における「機能連関」と「指向性機能」に関する一考察
A Study on "Connection between Functions" and "Function of Orientation"\nin Henri Wallon 's Developmental Theory of Personality

亀谷 和史

8pp.25 - 34 , 2016-01-31 , 日本福祉大学子ども発達学部
ISSN:1884-0140.
NCID:AA12410490
Description
フランスの著名な精神医学者, 心理学者であったアンリ・ワロンの人格発達理論の根底には, 唯物論的弁証法的な発達思想があり, その理論と思想は密接不可分で相互補完的でもある. ワロンは人格発達理論を構想するにあたり, 研究方法論的アプローチとして, 精神病理学を基礎にしつつ, ジャクソニズムや諸科学の比較の視点を採用している. それはまた乳幼児期の人格全体の発達を,「諸機能間の連関」(= 「機能連関」) の視点から解明しようとすることでもあった. 「機能連関」という研究方法・立場を採用することでこそ, ワロンは人格全体の発達を構想することができたのである. さらに人格発達を導く中核的な機能連関の系(システム) として, 「指向性の機能」が位置づけられていて, 混淆, 融即, 同一化という心的水準が, 浸透(自他未分化な「情動的共生の段階」), 模倣(自他が分化しつつある「投影的段階」),意識化(自己意識の成立する「人格の意識形成の段階」)にそれぞれ対応している.
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