紀要論文 相談援助実習入門科目履修生の現場体験における学び─社会福祉士を目指す学生は,‘現場’から何を学ぶのか─
Learning in the Welfare Institution of the Social Work Basics Course Student: What does the Student Learn from Field of the Social Welfare?
ソウダン エンジョ ジッシュウ ニュウモン カモク リシュウセイ ノ ゲンバ タイケン ニオケル マナビ シャカイフクシシ オ メザス ガクセイ ハ ゲンバ カラ ナニオ マナブ ノカ

高梨, 未紀  ,  Miki, Takanashi

内容記述
本研究は,相談援助実習前年度課題である社会福祉現場体験における学生の学びを明らかにすることを目的とした.方法は,相談援助実習前年度の後期科目である「ソーシャルワーク実習指導I」履修生464人を対象に自記式集合質問紙調査をおこなった(調査1).また,同じく「ソーシャルワーク実習指導Ⅰ」初回授業で提出された「現場体験レポート」のうち,研究協力に同意の得られた学生13人の作成したレポートの記述内容を分析対象とし,内容分析をおこなった(調査2).その結果,①現場体験でもっとも学んだこととして「利用者」「コミュニケーション」「大切」の語が頻出していた.②「利用者とコミュニケーションがとれた」と自己評価した学生は,「利用者とコミュニケーションがとれなかった」と自己評価した学生と比較して,社会的スキル尺度(KiSS-18)得点の平均点が有意に高かった.③実習経験のある学生は,自身の行動を意識しながら体験学習できることが示唆された.以上から,①現場体験における学びのプロセスには段階があり,現場経験の違いが現場体験における学びの浅深の違いにつながっている可能性がある.②学生個々の状況を見ながら,どのような社会的スキルの向上を目指した取り組みが必要なのか,検討する必要がある.③相談援助実習担当教員のみならず,メンターや相談援助演習担当教員などとも共同して,学生の成長を助ける教育支援をおこなうことが重要である.
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