Departmental Bulletin Paper 頸部操作のみで切除し得た巨大縦隔内甲状腺腫の一例

中山, 博貴  ,  菅原, 海  ,  井坂, 哲哉  ,  石川 , 善啓  ,  利野, 靖  ,  増田, 宗孝

67 ( 4 )  , pp.567 - 570 , 2017-03-30 , 横浜市立大学医学会
ISSN:0372-7726
Description
症例は₆₉歳女性.バセドウ病のためメルカゾール内服治療中,甲状腺左葉から縦隔内に伸展する巨大な縦隔内甲状腺腫を認めた.造影CTでは甲状腺左葉下極から縦隔内に伸展する腫瘍を認め,下端は大動脈弓に達していた.気管・食道は右方偏位していたが明らかな浸潤所見はみられなかった.穿刺吸引細胞診は良性.頸部操作のみで切除できない場合に備え胸骨縦切開も考慮した状態で手術を開始した.バセドウ病を合併していたことから術式は甲状腺全摘術とした.縦隔内甲状腺腫は周囲との癒着や浸潤を認めず、比較的容易に創外に脱転することができたため,胸骨縦切開は不要であった.術後経過は良好で,術後₇ 日目に退院となった.今回,巨大縦隔内甲状腺腫を頸部創のみで切除可能であった症例を経験した.文献的考察も加えて報告する.
Full-Text

https://ycu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1152&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

Number of accesses :  

Other information