紀要論文 老化にともなう心血管病におけるアンジオテンシン受容体結合蛋白の病態生理学的意義

涌井, 広道  ,  田村, 功一

67 ( 1 )  , pp.69 - 73 , 2016-01-31 , 横浜市立大学医学会
ISSN:0372-7726
内容記述
組織局所でのレニン-アンジオテンシン系の₁ 型アンジオテンシン受容体(AT 1 受容体)情報伝達系の過剰活性化は,酸化ストレスや炎症反応を増大させ,動脈硬化などの老化にともなう心血管病の発症・進展に深く関与している.したがって,老化にともなう心血管病の発症・進展において,アンジオテンシンII(AngII)=老化にともなう心血管病増悪因子,AT 1 受容体=老化にともなう心血管病増悪因子受容体として捉えることができる.本研究テーマであるアンジオテンシン受容体結合蛋白(AT 1 receptor-associated protein; ATRAP)は,AT 1 受容体のC 末端に特異的に結合する機能性蛋白としてクローニングされた.本研究では,ATRAP の発現・活性調節機構異常と老化にともなう心血管病との関連について検討し,ATRAPが細胞や組織表面に存在するAT 1 受容体の細胞内取り込み(internalization)を持続的に促進し,『AT 1 受容体情報伝達系の過剰活性化に拮抗する内在性抑制機序を担う受容体結合分子』として機能することにより,老化にともなう心血管病を改善できる可能性を明らかにした.
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