Departmental Bulletin Paper 腸閉塞で発症した腸間膜線維腫症の1 例

小林, 敦夫  ,  上向, 伸幸  ,  齋藤, 健人  ,  平野, 進  ,  野澤, 昭典  ,  長堀, 優

67 ( 1 )  , pp.11 - 16 , 2016-01-31 , 横浜市立大学医学会
ISSN:0372-7726
Description
症例は開腹既往のない41歳男性.2013年1 月,腸閉塞の診断で当院紹介受診となった.腹部CT検査で小腸間膜由来と思われる径約8 cm大の不均一な造影効果を伴う腫瘤を認め,腫瘤を起点として腸閉塞を呈していた.小腸間膜腫瘍,及びそれに伴う腸閉塞と診断し,手術を施行した.術中所見では小腸間膜に主座を有する,表面平滑,弾性硬,成人手拳大の腫瘍を認め,一部小腸に浸潤していた.腫瘍からのmargin を確保して小腸間膜を切除し,虚血域を確認して小腸を切除,吻合した.術後病理所見では,腫瘍は小腸固有筋層に浸潤を認め,紡錘状の線維芽細胞と膠原繊維が増殖していた.免疫組織学検査でc-kit・CD34は陰性,βカテニン・ビメンチンが陽性で,S-100・デスミン・αSMAは陰性であり,腸間膜線維腫症と診断した.本症で腸閉塞を呈した報告は比較的稀である.腸閉塞の鑑別診断として本症例も念頭に置く必要がある.
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