Departmental Bulletin Paper 介護老人保健施設で働く看護職の離職意向に影響を及ぼす因子―ワーク・エンゲイジメントに注目した介入を目指して―

金子 直美:筆頭著者:責任著者  ,  小長谷 百絵

77 ( 2 )  , pp.170 - 180 , 2017-04 , 昭和大学学士会
ISSN:2187-719x
Description
日本の高齢化率が年々上昇する中,高齢者施設も増加している.継続的な医学的管理が必要な高齢者にとって,看護職の役割は重要である.しかしながら高齢者施設で働く看護職の離職率は高い.本研究の目的は,介護老人保健施設で働く看護師のワーク・エンゲイジメントに着目した職務継続を促すプログラムの開発を目指し,離職意向に影響を及ぼす因子を明確にすることとした.研究方法は,先行文献を用いて概念分析を行った後,介護老人保健施設で働く看護職を対象に,看護師の職務満足・学習ニード・健康観・ワーク・エンゲイジメント・離職意向を調査した.分析は共分散構造分析を用いた.郵送した940部の調査用紙のうち297部が返送され,有効回答数は183部であった(有効回答数19.5%).パス図は,4つの潜在変数と14個の観測変数から構成された.適合度指数は,GFI=.915・AGFI=.878・CFI=.973・RMSEA=.060で,AGFIはやや値が低いが全体的に良い当てはまりを示した.潜在変数間で因果関係が示されたものは,「健康観から離職意向」(標準化係数-.30)・「職務満足から離職意向」(-.49)・「健康観からワーク・エンゲイジメント」(.44)・「ワーク・エンゲイジメントから職務満足」(.69)・「働く理由からワーク・エンゲイジメント」(-.16)であり,「学習ニードと働く理由」には弱い相関があり,高齢者看護や社会福祉に興味があることを働く理由とした対象者ほど,学習ニードが高いことが分かった(-.25).これらのことから,間接的にワーク・エンゲイジメントは離職意向と関連することが分かった.そして,ワーク・エンゲイジメントに着目することは,離職予防に有効であることが示唆された.
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