Departmental Bulletin Paper 顕微鏡画像を用いたヒト動脈の中膜に存在する弾性線維の定量的計測法の検討

加藤 優:筆頭著者:責任著者  ,  水谷 徹  ,  飯塚 一樹  ,  久保 美奈子  ,  阪本 有  ,  大塚 成人  ,  江連 博光  ,  井上 由理子

76 ( 6 )  , pp.712 - 719 , 2016-12 , 昭和大学学士会
ISSN:2187-719x
Description
動脈の中膜に存在する弾性線維elastic fiber(EF)の定量化についてはEF数の計測という手法を用いた報告がいくつかある.しかし,市販の画像解析システムによる簡便な定量化の手法は確立されていない.本研究は市販の画像解析システムを用いて,EFを簡便に定量化する手法を確立しようとするものである.Elastica van Gieson(EVG)染色の前田変法を施した総頸動脈の横断切片を顕微鏡に接続したデジタルカメラで撮影した.2種類の画像にしきい値の決定法の違いによる3つの画像処理を行い,各処理における計測領域内のEFの面積比を比較した.各画像処理のうち,計測領域サンプル全体のEFだけが抽出される輝度値を調べ,それをしきい値として2階調化する方法がデータのばらつきが小さく,EFの定量化に最適であった.市販の画像処理ソフトであるAdobe Photoshop®や一般的な撮影機材または光学機材を用いて画像解析システムを構築し,血管壁などに存在するEFを簡便に定量化する手法が確立された.この手法の確立により,頸動脈に存在する弾性線維の部位別の含有量が明らかになり,動脈硬化や血栓症の病態や発症機序を解明するうえで有益な手法であると期待される.
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