紀要論文 立位における腰椎,骨盤,下肢の矢状面上のアライメントパラメーター間の関係―X線写真計測値を用いた検討―

鈴木 貞興:筆頭著者:責任著者  ,  筒井 廣明

76 ( 6 )  , pp.698 - 705 , 2016-12 , 昭和大学学士会
ISSN:2187-719x
内容記述
体幹機能障害に対し,理学療法を施行する際,骨盤アライメントと腰椎アライメントの関係について考慮することが重要項目の一つであり,この関係については仙骨角と腰椎前弯角に関連するパラメーター間の関係から論じられることが一般的である.本研究の目的は,一般的に採用されているパラメーターに腰椎傾斜角と寛骨傾斜角,骨盤並進を示すパラメーターを加えて腰椎アライメントと骨盤アライメントの関係を再検討し,仙骨角を規定する要因が何であるかを検討することである.2000年10月1日から2011年11月30日に,メディカルチェックを目的に整形外科を受診した,疼痛などの愁訴を持たないスポーツ選手43名である.X線写真撮影時の平均年齢は男性28.8±4.7歳、女性は26.1±4.3歳であった.受診時に撮影した腰部のX線写真と全下肢側面像から,腰椎前弯角,腰椎傾斜角,仙骨角,Pelvic Angle (PA),寛骨傾斜角,骨盤並進の度合いを示す下肢傾斜角を計測した.各変数間の単相関分析,および仙骨角を目的変数,他のパラメーターを説明変数とした重回帰分析を用い,腰椎アライメントと骨盤アライメントの関係を検討した.腰椎前弯角と仙骨角(r=0.91),腰椎傾斜角と仙骨角(r=0.46),腰椎傾斜角とPA(r=-0.59),腰椎傾斜角と下肢傾斜角(r=0.41),寛骨傾斜角とPA(r=0.60),寛骨傾斜角と腰椎傾斜角(r=0.47)に有意な相関関係を認めた.重回帰分析の結果,仙骨角を規定する要因として腰椎前弯角と腰椎傾斜角が抽出された(p<0.01).腰椎前弯角と腰椎傾斜角の2要因が仙骨角を規定しており,PA,寛骨傾斜角,下肢傾斜角との関係は認められなかった.
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