Departmental Bulletin Paper 緩和ケア病棟での全人的アプローチにより、難治性のがんによる苦痛が改善し在宅復帰と化学療法再開が可能となった進行乳癌の1例

菊岡 修一:筆頭著者:責任著者  ,  岡本 健一郎  ,  横山 和彦  ,  佐々木 佐枝子  ,  鈴木 陽子

75 ( 5 )  , pp.573 - 577 , 2015-10 , 昭和大学学士会
ISSN:2187-719x
Description
進行乳癌症例の経過において、緩和ケア病棟での薬物療法と全人的アプローチが及ぼした影響について報告する。50歳、女性。乳癌術後再発に対する化学療法後に呼吸困難、胸部痛、四肢硬直、不安感が出現し、化学療法が中止された。当院緩和ケア病棟入院後、薬物療法、リハビリテーションと精神科の介入を行い、呼吸困難と胸部痛は消失したが、四肢の硬直と不安症状は十分に改善しなかった。このため、全人的なアプローチを行ったところ、日常生活動作(ADL)は全介助の状態から歩行可能となり、不安感の訴えも消失した。また、血液検査でCRP正常化、腫瘍マーカーも低下し、癌性胸膜炎、肝転移、骨転移も退院までの約13ヵ月間悪化することがなかった。当院退院後は化学療法を再開している。緩和ケア病棟において、適切な薬物療法とともに、詳細に患者の訴えを聴取し、きめ細やかな対応・ケアが行われたことが、全身状態や生活の質(QOL)の向上だけではなく、乳癌の経過に影響を与えた可能性があった。(著者抄録)
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